2018年2月28日
カテゴリー:ポスティングバイト奮闘記
ポスティング禁止の貼り紙
今では大体のマンションにはポスティング禁止の貼り紙や立て看板(警察に通報とか、罰金とか、手書きなど)
がありまして、
それを見て「その意志の強さ加減」を判断してポスティングをするしないを決めています。
禁止と書かれていても住民の方全員の意志ではないですし、
こちらとしても集合住宅はチラシを減らすいいチャンスです。
何より「チラシの影響力」が落ちてしまうので出来る限りの投函を目指します。
(管理人がいた場合は遅い時間に再度来て投函します)
だけどその
「ポスティング禁止の意志の強さ」
が想定外の事がありました。
日も暮れて仕事も最終盤、
あるマンションにポスティングしていた時の事。
階段から足音が聞こえて来たのでスピードを上げて20ポスト程投函した所で、
「はい、それまでーーーー‼」
と管理人が降りて来ました。
「カメラで見てるんだよ! ポスティング禁止と書いてるだろ! 入れたチラシ全部取れ!」
と声を荒らげます。
ポストが深くて手が届かないので
「取るのは難しいです」と言ったら、
いつも使っているのでしょう。近くの花壇から2本の棒を持って来て1本を私に持たせて
「こうやって取るんだよ!」とポストに棒を突っ込んでチラシを引っ掛けて出しては落としていきます。
落ちたチラシを拾っていると
「お前も取るんだよ!」
と言うので私もその棒でチラシを取り出しました。
途中で住民の女性が帰って来た時には更に語気を強めた説教をされました。
怒られながらも内心 (いい所見せたいんだな) と思っていました。
「会社からここは禁止だと聞いてないのか」
と言われ、
「聞いてないです」と言うと、
「ここは絶対駄目だと会社に言っとけ!」と言って
会社名と私の名前を紙に書かせた上に
私を帽子を取らせて防犯カメラの前に真っ直ぐ立たせました。(顔を撮影するため)
今まで注意されたり怒られたりはあっても、ここまでされた事はありませんでした。
同じ目に合ったポスティングスタッフもいっぱいいるでしょう。
貼り紙で「禁止の意志の強さ」までを酌み取るのは難しいですから。
別のマンションでのお話。
ポスティングしていたら住民の若い女性が降りて来ました。
「ポスティングですか?」
と笑顔で言うので「はい」と答えると、
「これ」
とポスティング禁止の貼り紙を指差して
「読めませんか!」と言われました。
悔しくて外人のふりもよぎりましたが、
「笑いながら怒る人」の竹中直人を彷彿するその様相に
すごすごと退散したのでした。