ポスティングの効果を上げる秘訣
ポスティングで効果は見込めるの?
ポスティング効果の目安として効果があったといえる反響率は0.3~3%前後と言われとります。業種や、準備によって大きく反響率は異なってきます。準備が不十分ではいくらコストをかけてもポスティングの効果がでません。いつ・どこで・誰に・何を・どのようにというビジネスの基本をはっきりとさせ、 ポスティング効果を高める準備をしましょう
ポスティングは配ってすぐの効果が弱くても手元に残り、永続的に効果が続くことも魅力のひとつです。特に宅配飲食業などのチラシは、配布から2か月後に反響が鳴るなんてこともよくあります。諦めずに定期的に配布していく事で相乗効果を生み結果的に安定した集客効果を実現できます。
ポスティングの効果測定とは?指標の決め方
ポスティングの目的がどの程度達成されたか測定することを効果測定といいます。客観的な数値による正確な測定でポスティングの効果があったのか、無かったのかしっかりと数字にして見える化することが重要です。個人的な主観に左右される指数ではよくありません。ある程度同一の基準に合わせて反響があったのか?ポスティングの効果が出ているのかなどを判断していくことで、今後のポスティング戦略が立てやすくなります。
効果測定は「何を基準」にするの?
効果を測定する上で何を基準にするという問題がございます。お問合せを頂いた件数、来店いただいた件数、お店の売り上げなど判断する基準はいろいろです。以下ではポスティングに限らず、ニーズや、販売の戦略も含め確認しておいたほうが良い指標をまとめておきます。
問い合わせ件数
一般的にポスティングの効果についてはお問合せ頂いた件数にて反響率を見ます。チラシを見てアクションを起こして頂いた方全てですので、クレームや簡単な電話も反響数に含まれます。反響数が伸びない場合はデザイン等を見直しましょう。
成約・受注件数
受注件数や成約件数はお問合せよりも少し数は少なくなるかと思います。特に高額商品ではお問合せ件数と、受注件数に大きな差ができます。受注件数が伸びない場合はチラシよりも商品や価格設定に問題がある可能性があります。
売り上げ金額
問い合わせも、反響も伸びているのに利益が上がらない、という事もあるかもしれません。無理なキャンペーンや、費用対効果の悪い配布方法を選択していないか見直しが必要です。きちんと利益の出せるポスティング方法を選択しましょう。
効果測定は「誰を基準」するの?
効果を測定する上で誰を対象にするかという事も明確にしておかなければなりません。新規のお客様と既存のお客様を含めるか含めないかで基準は大きく変わってきてしまいます。さらにデザインやクーポンがどちらの層に響いたのかなどの統計を取ることができるため、しっかりと効果測定をすることで、次回の広告戦略も組むことが可能です。
新規のお客様
新規のお客様のみを計測する方法です。どのような業種もそうですが、新規のお客様に来店してもらい既存客としてリピーターにしていくことが目的です。いかに新規のお客様に問合せして頂くかが今後の重要なカギになりますので必ず想定しましょう。
既存も含めた総数
既存のお客様も含めた総数でのカウントが一般的になります。デザインやクーポンの内容、配布のタイミング等で効果は大きく変わってきてしまいます。チラシの効果や、配布地域の効果を測定する時は既存も含めた総数で効果測定をしましょう。
効果測定は「どのように集計」するの?
効果測定をするために必要な情報や基準が分かった所でどのように集計すれば良いかをご説明します。
クーポン券
一番多い方法はチラシにクーポン券を付け回収率で効果を測定する方法です。撒いた枚数と回収したクーポンの枚数で計算するためポスティングのみの効果を検証することが可能です。
チラシを見た!
ホームページや電話のお問合せを集計する方法です。クーポン添付が難しい業種やなどはお問い合わせの際にチラシを見たと伝えてもらうようにし、その数をきちんと集計しましょう。
利益を集計
諸経費等全てを含めたポスティングの効果を計算することができます。ただし集計までに時間がかかり、ポスティング以外の広告効果も含まれてしまうため、純粋な効果測定ができません。
効果測定は「適切な期間」の設定
チラシを配布してかいつまで集計するか期間を決めることも大切です。時間がたてばたつほどチラシの反響は返ってきますが、効果が良いのか悪いのかの判断が難しくなってきます。集計期間はある程度割り切って集計することが大切です。
配布から1週間
一番チラシの効果が実感できるタイミングです。この期間にどれだけお客さんを抱え込み取りこぼしが無いように対応できるかで効果は変わってきます。
配布から2週間
まだ反響がちらほら出てくる期間ですが全体的にピークは過ぎて落ち着いてきたかなというタイミングです。配布完了から2週間が一つの節目になります。
配布から1か月
うっかりしていたお客さんや、時間の調整がつかなかった方も一通り問い合わせや来店いただいた後かと思います。これ以上先はあてになりません。
効果測定とPDCAサイクル
PDCAサイクルをしっかりとする
ポスティングは、繰り返すことで効果を高めていける広告手法です。言い換えると効果測定とPDCAが大切であり、1回では効果が薄いということです。繰り返しポスティングを行って反響率の良いエリア(=ターゲットの多いエリア)を探り、徐々に配布エリアを狭めていけば、費用対効果を高めていくことが可能です。また、期間を変えてデザインの違うチラシを配布し、反響率の高いデザインを追求するABテストを行うのも効果的と言えます。
※PDCAとは
Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)
サイクルを繰り返し行うことで、業務の改善を促す技法です。
どのように効果を確認するの?
反響率で効果を確認
チラシを撒いた枚数に対して何件の反響が帰ってきたかを計算して反響率を出します。計算方法は反響数÷配布数×100で反響率を計算することができます。平均で2000枚に1件新規の問い合わせがあればよいほうだと言われますが、業種によって異なります。反響率についてはこちらで具体的にご説明いたします。
売り上げで効果を確認
一般的な広告費は売上金の10%程度と言われています。全体の売り上げが上がったとしても広告費が高くなってしまっていては意味がありません。広告費の割合が下がっていれば本当の意味で広告の効果があったと言えるでしょう。
他にも集計しておきたい項目
ここまではどのように集計をすれば良いかを説明しました。
ここからは実際に集計すべき項目について説明いたします。主に集計しておくべき項目は以下の3つです。
- 配布エリアは適切か
- ターゲットは適切か
- 既存客のクーポンの回収率はどうか?
など具体的に検証することが大切です。
検証内容が多ければ多いほど次回の配布の際に精度の高いポスティングが可能ですが
業務に支障が出たり、コストがかかりすぎては元も子もないので今回は最低限測定すべき項目をまとめてみました。
配布エリアの効果測定
配布エリアの効果測定についてです。費用対効果を高めるためには、枚数を減らし反響を上げる必要があります。反響がよく出る地域は何処かを絞りこむために地域の効果測定が重要です 。丁目単位、半径、沿線など、次回の配布の際に重要な指標になりますので手間であっても洗い出しをしておきましょう。
配布エリアの効果測定方法
『チラシにナンバリングをしたり』、『エリアごとにチラシを分けて管理』することで集計しやすくなります。お客様が、クーポン等のチラシは住所を書いてもらう工夫をすることで、反響が高い地域を確認することができます。反響の出るエリアや駅を絞り込むことで次回のポスティングの効果を高めることができます。
ターゲットごとの効果測定
ターゲットについての効果測定です。商品開発や新サービスを提供する際はターゲットをイメージして開発していると思いますが、本当にその商品がターゲットの希望するものでしょうか。実は違う層にものすごい需要があった。又は老若男女問わず反響が出たなんて場合もあるでしょう。東京は人口が多く多種多様な人が生活しています。ターゲットの絞り込みをしないと無駄にチラシを増やすだけになってしまいます。
ターゲットの効果測定方法
測定項目は年齢や、性別は計測しておきましょう。特に年齢は効果を分析するうえで細かく区切る事が出来、より反響の高い層に絞り込む事が可能になるため、効果を上げやすくなります。 測定方法は、メンバーズカードなどで、顧客の年齢・性別を把握しておきましょう。顧客管理をすることで今後のポスティング効果をあげる事ができます。
チラシの種類の効果測定
チラシの種類は一番大きい効果の要素です。手に取ってもらったチラシが相手の心や感情に響かなければせっかくターゲットの手元に届いてもアクションを起こしてもらえません。また気にいってもらえるように作ってもチラシに気が付かず、捨てられてしまっては無駄になってしまいます。チラシの効果測定は次の点に注意しながら修正を加えてみてください。
- サイズは手に取った際に必要な情報が一目瞭然であるかどうか。
- 紙の厚さは他社のチラシと比較して存在感を残せるものになっているか。
- デザインはターゲットが好みそうな色、雰囲気を出せているか。
チラシの効果測定方法
チラシの効果を測定する為には同じ地域に違う種類のチラシを配布して反響を確認する事が一番です。また店先などに数種類チラシを置いて、持っていかれる率で反響の具合を見比べるのも一つの方法です。おしゃれなだけが良いチラシではありません。必要な事が伝わるチラシが効果を出せるチラシです。
効果を上げるために見直す点
配布をしたけどポスティングの効果が上手に得られなかったという事があると思います。そういった際に何を見直せば良いか、どのような点に注意して修正していけばよいかを説明します。
チラシのデザインを見直す
ターゲットに合わせたチラシは作れているでしょうか。どのようなチラシがどのようなターゲットの響くのか、またしっかりと効果を測定できるクーポンの内容などを今一度見直してみましょう。チラシのデザインについてはこちらをご覧ください。
配布エリアは適切だったか見直す
配布エリアは適切でしょうか?お客様の行動には一定の法則がございます。配布地域と商圏の見直しをして、効果の高い地域を選びましょう。ターゲットをしっかりと絞り込む事でチラシの効果を高めることが可能です。エリアの選び方や商圏についてはこちらをご覧ください。
成功させるポイントから見直す
配布枚数やマーケットのリサーチは適切でしょうか。目的の集客に対して枚数が足りていなかったり、ポスティングを1度きりで終わらせていしまっていたり、ポスティングを成功させるためにはコツがいります。成功させるためのコツを伝授いたします。成功事例も参考にしてみて下さい。